ネックレス「ASURA」 AS-4

思い切ったデザインのネックレスを制作しました。 「ASURA」アスラとは古代インドの世界では神々のことを指し、その後ヒンドゥー教やバラモン教の世界では広く魔族も含めた意味となりました。 神聖なものと強い絶対的な力を表す名前を作品につけました。 これから少しずつお出かけの機会が増えてくれれば良いと願う日々ですが、このような主張の強いアクセサリーはいかがでしょうか。 幅1cmの銅板と3mm径の真鍮パイプを銀鑞付けしたものをベースとしています。 金属黒染めした後に拭き上げて古色を出しています。 そこに昔の柱時計（俗にボンボン時計です）から取り出した大きめの歯車を取り付けました。 歯車に斜めに配置されているのは振り子時計のアンクルという部品ですが昔の方位磁針の針のようで可愛い形です。 こんな可愛い形のものはなかなか出てきません。見つけるととても嬉しくなります。 そしてその上からアンティークの懐中時計から取り出したテンプ受という部品をつけました。 特にこの作品に使ったテンプ受は構造が珍しく、表面に綺麗な刻印模様も施されています。 取り付けには初め2mm径のネジを使ったのですが、歯車が千切れたりしてしまったので1.4mmまたは 1.2mmというとても細いステンレスネジを使用しました。 銅板の裏側には肌や服に銅の色が着かないように着色した厚さ0.3mmほどのごく薄い木の板を接着しました。 こちらは着色後に♯２０００というとても細かい紙やすりをかけて、ごく薄く蜜蝋ワックスをひいてあります。 仕上げに金属の経年変色を抑えるために木の板以外の金属部分に真鍮・銅専用のニスを塗布してあります。 チェーンは真鍮古色で長さは標準的な45cmです。 アジャスターとカニカンはごく一般的なもので、チェーン、アジャスター等のパーツは全て浅草橋の貴和製作所のものを使用しています。 今回は手に入りにくくなった時計パーツのみで構成しましたので、シリーズ全部で５点しか作れませんでした。 ぜひ「ASURA」を着けていただき、細心の注意を払って、前向きな気持ちでお出かけをお楽しみください。 ※　革紐をチェーンに代えて欲しいなどご要望がありましたらメール機能をお使いください。ご用命承ります。