ネックレス　時の標本Ⅷ　TS-8-N-3

「時の標本」シリーズはご好評をいただき、おかげさまで第８ヴァージョンとなりました。 今回も1920年代から1970年代前半に流行した手巻き式の小さなレディース時計のムーブメントを使いました。 こちらの作品は縦長で大きめの存在感のある有機的なデザインのムーブメントです。 1mm厚の寄木をベースとしています。 寄木に貼り合わせたけやき材は研磨し、滑らかな肌触りとなっています。 上下には硬い黒檀を使用しました。 歯車を樹脂で閉じ込めたものをムーブメントに取り付けてあります。 ムーブメントの歯車軸受は綺麗な赤い人工ルビーが縦に並んで全体のアクセントとなっています。 チェーンは銀古色の細めで長さは45cmです。着脱は一般的なチェーンとカニカンです。3cmほど長さの調整ができます。 黒檀材は硬いのですが、チェーンで削れないように3mmの真鍮パイプに通してあります。 今回は上部の角棒を長めにしてT型のデザインです。裏に材を組み合わせた凸凹が出ないように薄い板を貼り、平にしてあるのがこだわったところです。 裏返りにくくするとともにアクセントを強くしました。 これからの時期、ニットなどのお召し物が多くなるかと思いますが、こちらの作品はいろいろな場面でお使いいただけます。 今までの「時の標本」よりも少し落ち着いた雰囲気にしております。